ポルシェ 986 ボクスター 幌 取り外し紹介
ボクスターの幌取り外し紹介です。
先日、幌を外したので紹介です。
いやぁ・・・参りました、前回のブログでも書いたのですが、作業は2人以上で行いましょう(^_^;)
今回、どうしても一人で作業しなければならない状況になってしまい、一人で作業しました所、案の定 車を傷つけてしまいました。
傷がついた状況は、幌を完全にフリーにした後での事なのですが・・・
幌を持ち上げた際にバランスが崩れて、運転席側のドア内張りにヒット!!
見事に内張りが破れました(;_;)同時に動画も作成していたのですが
動画撮影後の悲劇でした(>_<)
ショックで撮影もしていないので画像はありませんが、傷の詳細が見たい方がいればコメントにでもかいて頂ければ撮ってきて公開します(^-^)
何はともあれ幌の取り外し方ですが、上の画像の様に幌を少し開けて、格納部の羽を一番開いた状態にします。
そうする事で幌のつけ根部分が現れますので付け根の部分についている固定具を外します、固定具はボールブッシュ?のような物になっているので、引っ張れば外れます。
これが固定具、これを手前に引っ張れば外れます。
次に幌と格納部を仕切っているカバーを外します。
カバーもフックに引っ掛けてあるだけなので下側に下げれば簡単に外れます。
ここまで外すと幌のスクリーン部がフリーになりますので、スクリーンを折り畳みます
スクリーンは少し硬いですがグッと押し付ければここまでぴったりくっつきます。
作業性を良くする為なのでスクリーンの状態が悪い人は注意して畳んでください。
幌を畳んだら幌を固定しているボルトを外します。
幌のボルトは片側3箇所で止まっています。
ボルトは13mmのソケットで外せますが、奥の1本はエクステンションがあった方が良いと思います(^-^)
上の画像右のボルトと左奥の少しシルバー色が見えているボルト、その真上あたりにあるボルトを外します。
下の画像右の穴は水抜きの穴です、水抜きの穴は文字通り水を抜く為にあるので
水滴が流れていく様に設計されています。
くれぐれもビスを落とさない様に注意して下さい。
(瞬く間に穴に向かって転がって行きます(^_^;))
ボルト3箇所を外したら下側に写っているバー(プッシュロッド)を外します。
プッシュロッドは5mmの六角レンチで外します。
少し緩めれば簡単に手で回りますが、この固定部は
ねじ - ワッシャ - プッシュロッド - ワッシャ - 固定部
の様に固定されていますので、固定部側のワッシャが押さえてないと取れて、先程言っていた穴に落ちる事がありますのでご注意下さい。
プッシュロッドを取り外したら、幌を少し持ち上げて後ろに少し引くと
幌のつけ根(車内運転席側)に配線が見えますので、その配線をたどって行くと
コネクタが車内内張り側についています、このコネクターを引き抜いて下さい。
ここまでで取り外す部品は終了です。
後は幌を折り畳んで自分で片方持って、誰かにもう片方を持って貰って左にズラしながら持ち上げれば簡単に取り外すことが出来ます。
くれぐれも2人以上で外して下さい、余計な手間が増えますので・・・
因に最後に外した配線は幌の開閉時のセンサーか何かで、このコネクターが外れていると幌がまともに締まらなくなります。
具体的には
通常幌は収納羽が降りてきて、開閉センサー(羽のセンター後ろ側の部分が当たる所についているリミットスイッチの様なもの)が反応し、幌がしまった事を認識してモータが止まります、この時先程の配線が繋がっていると幌がしっかり閉じた状態を認識してる様な感じでぐぅぐぅと2、3回動いて停止するのですが、配線が繋がってないとそれが上手く機能しませんので、いつまでもモーターが止まりません(^_^;)
実際には下まで下がっているのにモーターがいつまでも回るので、内部の部品にかなりの負荷が掛かり、最悪の場合は破損します(^_^;)
破損まで行かなくても内部でバキバキと音がなってモーターが止まり、それっきり動かなくなる事があります。
動かなくなったら何度か開閉スイッチを交互に押していると動くこともありますので
動かなくなった時はその様な感じでやってみて下さい。
但し、配線が繋がっていると上記の対処法は無効なので、配線を繋いだ状態で幌を締めて、動かなくなった場合は配線を外さないと動きません(^_^;)
何故全て元に戻して配線も繋いだにも関わらず幌が上手く動かないのかと言うと
プッシュロッドが左右で均等の長さになっていない事、モータの回転数が左右で
動きにズレがある等があります。
基本的にモーターの動きにズレが出た時に調整出来る様にプッシュロッドの長さが変えられる様になっていますので、プッシュロッドの長さが左右で合っていても動きがおかしい時はモーターを疑わなければ行けません。
ですがまずはプッシュロッドの長さを確認してみて下さい
私の経験上幌格納羽が下がりきった所で
下がりすぎている⇒プッシュロッドが短い
上がりすぎている⇒プッシュロッドが長い
です、片方いじったら直る場合もあれば、両方調整しないとダメな場合もありますので
色々やってみると良いと思います。くれぐれも手を挟まないように注意して下さい。