ポルシェ 944ターボS エキマニ交換
こんばんは、お久しぶりです(^-^)
なかなか更新の遅い主でごめんなさいm(_ _)m
さて今回はポルシェ 944ターボSのエキマニ交換についてです。
エキマニとは、エキゾーストマニホールドの略で、要は排気ガスを排出する管のエンジンに直接繋がっている部分と言う所です。
エンジンから排出された排気ガスはエキマニを通り、フロント、センターパイプ、触媒
リアパイプ、サイレンサー等の順番に排気管を通り排出されます。
反対に、エンジンに空気や燃料を送る側をインマニと言います。
こちらはインレットマニホールドの略でエアクリーナーから吸気した空気とインジェクターから噴霧した燃料をエンジンに送る部分になります。
944ターボの場合、エキマニから出た排気ガスは4気筒の配管から2気筒に集合され
フロントパイプに集合します。
ネットから拾ってきた参考画像
上記の画像の様にエキマニからフロントパイプに2気筒分づつ集合し、1本に集合します
フロントパイプはそこからタービン側とウェストゲート側に分岐します。
画像下側がタービン側、右側がウェストゲート側
タービンに入った排気ガスはタービンアウトレット側のパイプからセンターパイプ、触媒に排気されます、ウェストゲートに入った排気ガスはそのままセンターパイプに触媒を迂回して排気されます。ここが不思議な構造で、ウエストゲート側の排気ガスは触媒を通らないのです!!
センターパイプ 触媒を抜けたあとはリアパイプサイレンサーに入り大気に解放されます。944ターボはターンフロー型と呼ばれるタービン方式の為、エキマニにタービンがついておらず、エキマニからフロントパイプでタービンに排気ガスを送っていますので
一般的なターボ車の様にエキマニにカタツムリは付いていません(>_<)
見栄え的にはエキマニにタービンが付いている国産車等の方がいい気もします。
(944の場合、エンジンルームを開けても殆どタービンが見えませんから・・・)
そんなこんなで、エキマニはタービンを外さなくても交換が可能な部品の為
性能アップを狙ってエキマニ交換をする事にしました。
向きが逆ですが、左が純正のエキマニです。右が交換した物と同じエキマニです。
※両画像ともネットから参照しています。
パッと見で分かることは純正には1気筒目にジャバラが付いている事、純正のパイプには遮熱のカバーが付いている事です。
純正パイプのジャバラは、古くなると吹かした際にぶぶぶぶ~っと異音を発生させる事があります。多分亀裂は入っていないと思いますが聞いてて嫌な音です。
重さは、社外品の方が若干軽いですが、純正も相当軽量に作られているそうで、見た目よりめちゃくちゃ軽いです。
パイプサイズは純正品よりも社外品の方が若干太くなっている為、排気効率の向上が見込めます。
海外製で、日本でも売っていますが、私は個人輸入で購入しました。
値段は、本体価格が大体25000円位で輸送費が15000円位でした。
気になる効果は、明らかなパワーアップを感じます。
計測したわけではないので、具体的に何馬力上がったかは解りませんが
エンジンレスポンスとブーストが掛かった時の前に出る力が、明らかに純正よりも強くなります。ただ、気持ちブーストが掛かるタイミングがズレた感じがします。
以前は3000回転位から効いたブーストが3500~4000回転位から効く感じがします。
しかし、低速時のトルクも上がった感じで、全体的に速くなった気がします。
お値段も手頃ですので、是非皆さんも交換してみては如何でしょうか?
ここからは不満点です。
まず熱の問題、これは純正の時の遮熱カバー分パイプが太くなっているので
遮熱カバーが無い事による発熱量の違いですが、純正よりも半端なく熱くなります。
走っていれば問題はありませんが、アイドリング等では水温に注意が必要かもです。
対策としてはサーモバンテージを巻くのが良いかもしれないです。
次に、海外製の為、作りがイマイチと言う事、性能は上述した通り文句なしですが
最初に取り付けた際はかなり排気漏れを起こしました(^_^;)
結局何度か取り付け取り外しを行ないましたので、一発で決まる精度だったら最高でした。
最後は取り付けについてです。
これはもうどうしょうも無いのですが、944ターボのエキマニは、インマニまで外さないと交換できません。
一見、インマニなんて位置的に関係ないじゃんと思われがちですが、タービンはインマニの下に隠れているのです・・・。
エキマニを外すには、エキマニの固定ボルト13ミリ六角ナット8本
エキマニとフロントパイプを繋ぐボルトナット各13ミリ六角6本
フロントパイプのタービンインレット側と繋がるボルトナット各15ミリ4本
フロントパイプのウェストゲート側の繋ぐパイプボルトナット各10ミリ3本
排気温センサー、O2センサー? 23ミリと17ミリ
フロントパイプが外れると、エキマニがフリーになります。
ここで注意、タービンインレット側のボルト1本以外は全て溶接されていないボルトナットなので、抑えながら外す必要があります。
また、溶接されているボルトにアクセスする時は下側からですが、狭くてあまり工具が入らないので、自由の効く工具が必要です、私は首振りのラチェットでなんとか回せましたが、固着していると無理かも・・・
エキマニとフロントパイプを繋いでいるボルトナットも内側2本を外すには色々考えないと外せません、私は首振りのエクステンションとロングエクステンションで緩めて
小さい(手のひらに収まる位の)ラチェットで外しました。
とにかく工具が入りづらいので、うんざりします。
さて、フロントパイプを外すためには残り3本のボルトナットを上から外さなければなりません。
上からは丁度、ブレーキオイルのタンクの遮熱板の下辺りにボルトがありますので、遮熱板を外す必要がありますが、遮熱板はインマニを外さないと外れません(^_^;)
インマニはオイル給油口付近の5ミリ六角穴付きボルト2本とそのそばのエンジンセンサーを共締めしているボルト六角10ミリ1本、インマニ手前側のボルト六角15ミリ1本
アクセルワイヤーの固定台のボルト六角10ミリ2本、オイルレベルゲージを固定しているボルト六角10ミリ1本、インマニに繋がっているホース類
そして、インマニを固定している六角穴付きボルト6ミリ8本で外れます。
が、その前にインジェクター一式とプラグコードも外さなければなりません。
プラグコードは抜いて、避けておくだけで良いです。
インジェクターは、カバーを外して、インジェクターのコードを外してレギュレータと
フュエルラインとインジェクタ本体にしてもいいですが、面倒であれば、インジェクターを固定しているボルト、六角10ミリ(確か)4本を外せばあとは引っ張れば外せます。
インジェクターが固着している場合は細いマイナスドライバー等で少しこじれば取れます。
インジェクター一式が外れましたら、少し脇に寄せておけば、インマニが外せます。
インマニを外しましたら、遮熱板を取り外します。
遮熱板は下側3箇所(ぐらい)と上側4箇所(ぐらい)で固定されています。
これもかなり解りづらい所にネジがついています、私も苦労して外しましたが、正確な位置を忘れてしまいました(^_^;)見えないところに2箇所位ネジが隠れているハズですので頑張って下さい。確か奥側じゃなく手前側の下側に少し見えるんじゃなかったかな?
カバーはネジを外しても簡単には取り外せません、気合で引っ張り出してください。
この辺はもう知恵の輪です・・・
カバーが外れましたら、タービンが丸見えになりますので、タービンインレット側のネジ3本を外します。見えている上側の車体奥側のボルトは比較的外しやすいです。
手前側は、はっきり言ってタービンを分解しないとまともに外せません。
まともな工具は一切入りません・・・、私はマイナスドライバを2本無理やり叩き込んで、ボルトを緩めて外しました(^_^;)
見えない下側のボルトは小さいスパナであれば固定出来ますが、関節をこれでもかと曲げながらの作業になります、小型のバイスプライヤがうまく入れば良いかも?
私はスパナを関節を痛めながら左手で押さえ右手でラチェットを回して外しました。
ここまで来たらようやく、フロントパイプが外せます。
しかしまだ、エキマニは外れません(^_^;) 最後にエキマニ側の遮熱板を外します。
エキマニ側の遮熱板は3枚構成になっていますので、ばらさないで外したほうが良いです。後で苦労します(^_^;) でももしかするとばらさないと外せないかも・・・
ここまで外してようやくエキマニを外すことが出来ます。
どうでしょうか?やる気になりますでしょうか?
私は始めての作業で、試行錯誤したので、3日掛かりました(^_^;)
作業自体は慣れれば1日あれば出来ます。(排気漏れの確認で3回バラしました・・・)
自分でやれば4万円位の出費でパワー、レスポンスのアップが可能ですが
その分、労力がかかる作業ですので、私は専門業者にお願いするのが一番だと思います
それでも、やりたいという方がいらっしゃれば、コメント頂ければ解ることは答えますのでなんでも質問よろしくお願いします。
ではでは今回は以上です。